伊予市上野に工房がある木工雑貨Deeでは、木材を加工して小さな雑貨やインテリアを製作しています。空き家を改装した工房には、切削、研磨などの機材や道具が並んでおり、秘密基地のような雰囲気。

商品は伊予市ふるさと納税でお礼の品としてご提供していただいています。店主の門屋さんお気に入りの木材「栗の木」で作ったスツールはシンプルなデザインでどんなお部屋にもなじみが良く、人気の品になっています。

木材の特性を生かした商品づくり

木製ひな人形はデフォルメされたかわいいデザイン。最近のご家庭では大きなひな人形は飾るのが大変ですが、この商品なら小さいながらも存在感があり、ちょっとしたスペースでも飾れます。

カラフルなお雛様の衣装、実はすべて自然の木材の色なんです。赤や黄色もすべて自然のままの色。それらを組み合わせた寄木を使って、お雛様の衣装を表現しています。衣装以外にも様々な色合いの木材が使われています。

栗の木、ウォルナット、ニガキ、ブビンガ・・・

色、硬さ、靭性などそれぞれの木材にあった小物を作るのが木工雑貨Deeの得意とするところです。木の温かみを生かして、生活に馴染むものづくりを心掛けているそうです。

「端材」ではない

大きな家具屋では「端材」となり、使われないようなサイズの木材も、小さなインテリアや雑貨を作る木工雑貨Deeにとっては十分なサイズです。

「端材という言葉は使いたくない。よそでは活用できないものでも、うちにとっては大切な材料になるんです。自然のものをできる限り使い切ってあげる、SDGsですね。」と語る門屋さん。

手間がかかっても小さな作品に様々な木材を使用し、小さな家具屋だからこそできる作品を生み出しています。

取材：TATSUMIN