今年度スタートした、JICA海外協力隊が赴任前訓練として伊予市の地域づくり活動に参加する「グローカルプログラム」。
JICA候補生が印象に残った、伊予市のおすすめを不定期連載でご紹介します。
今回は、青少年活動で中央アジアのキルギスに派遣予定の木下るさかさんのおすすめです。

夕焼けに染まる五色浜

伊予市駅から約15分、商店街と住宅地を抜けると現れるホワイトサンドビーチとヤシの木。ここは海外リゾートかと錯覚するほど、南国情緒漂う五色浜海岸。
伊予市に75日間滞在した私が一番印象に残ったこの場所を紹介します。

海が近いのに、磯臭さがない街。伊予市はこのような印象です。波が立たないため、臭いが風に乗ってくることが無いようです。
カラリと晴れた空の下、ボールで遊ぶ近隣の小学生、犬の散歩をするおいちゃん、映え写真を撮るカップル、ただただぼーっとしている若者…それぞれが思いのままに過ごしてます。
五色姫海浜公園は夏になると海水浴場として開放され、ビーチバレー大会や、フラダンサーが一同に集結するフラピクニックも開催されるそうです。
また、秋には愛媛県の風物詩「いも炊き会」の会場になり、伊予市民の憩いの場となっています。

公園内のベンチから見る瀬戸内海に沈む夕日は息をのむほどの美しさです。
初めてここからこの景色を見た日、表現できない心地よさを感じました。
不思議な感覚でしたが、2か月半が経とうとする今、この心地よさが理解できました。
海に囲まれた国で生まれ育った私にとって、五色浜の着飾っていない海岸沿いは故郷を思い出すような感覚になり、五色浜から見る穏やかな海と空はまるでここに住む人たちと同じように思えました。

毎月開催されているビーチクリーンに参加したり、お散歩に行ったり、伊予市での75日間を彩る思い出が五色浜には沢山あります。
よそ者の私を親戚かのように受け入れてくださった伊予市の皆さんの温かさに支えられ、無事グローカルプログラムを終えることができました。

2年後にまたお会いしましょう。
行ってきます。