農家ほど面白い仕事はないんじゃないか?!
2023.10.31
PROFILE
片岡 英富(かたおか ひでとみ)
伊予市出身。えひめブルーベリーファーム唐川園主。愛知県で就職をして11年間暮らした後、1991年にUターン移住。2003年よりブルーベリー栽培をスタート。さらに、本当に美味しいブルーベリーを食べてほしいという想いから、無農薬栽培で観光農園(ブルーベリー狩り)を始める。自身の信念に従いパワフルに農業に取り組んでいる。
えひめブルーベリーファーム唐川
伊予市上唐川545
090-8974-9691(園主)
http://ehime-blueberry.com/
2003年よりブルーベリーの栽培を始めた片岡さん。本当に美味しいブルーベリーを食べてほしいという思いから、2013年より、無農薬栽培と並行して観光農園をスタートさせ、さらに2020年からは肥料も与えない自然農法に切り替えました。情熱のままに農業に邁進する片岡さんにお話をうかがいました。
本当に美味しいブルーベリーを食べてほしい
首都圏に送る用のブルーベリー栽培をしていた片岡さんが、無農薬栽培に切り替え、観光農園をスタートさせたのには、ある思いがありました。「完熟前のブルーベリーって、酸っぱくて美味しくないんです。でも、遠くに送るためには早めに収穫しなくてはならない。完熟したブルーベリーは美味しいのにな・・・ってどこか違和感を抱えながら出荷していたんです」。完熟した美味しいブルーベリーをお客様に食べてもらうには、その場で食べてもらう観光農園が一番良いという思いから、観光農園「えひめブルーベリーファーム唐川」をスタートさせました。
自然栽培にチャレンジ!
観光農園を営んでいるなか、木村秋則さんの「奇跡のりんご」という本との出会いがありました。「ちょうど、自分にとって肥料ってなんだろうと思っていた時で、それから木村さんの本を読みあさって、『自然栽培に挑戦してみよう!』と決意しました。はじめの2年は、ブルーベリーの収穫量は半分になってしまって、ようやく3年目である程度の収穫ができるようになりました」。その間も、自然農法について学びを欠かさない片岡さん。どんなに大変でも、自分の好奇心と信念に従って、パワフルに農業をしています。そのパワーは一体どこからやってくるのでしょうか?「父親が農業をしていたのですが、父に『手伝え』と言われている時は、逃げていました。まさか、自分が農業をするとは思っていませんでしたよ(笑)。農業って、人にやらされている時は絶対に面白くないんです。でも自分で考えて、自分でやりだすと農業ほど面白いものはないんじゃないかって思うほど、面白いんですよ」と少年のような笑顔でお話ししてくださいました。
片岡さんが栽培するブルーベリーで作ったジャム「ブルーベリーおじさんのおいしいジャム」は、伊予市のふるさと納税返礼品として選んでいただけます。使用するブルーベリーはもちろん、ジャムに使うレモンも自然栽培。お砂糖は、グラニュー糖ではなく、洗双糖というミネラル分の多い砂糖を使用。ジャムの糖度は50度。使うブルーベリーによって糖度が異なるので、製造するたびに「糖度が50度」になるように調整をしています。甘すぎず、ブルーベリー本来の酸味と甘味を楽しんでいただけるジャムです。