農業の世界で挑戦し続ける
2024.02.15
PROFILE
窪中良樹(よしき)・千恵(ちえ)
夫の良樹さんは愛媛県、妻の千恵さんは岐阜県の出身。結婚を機に良樹さんの地元である伊予市中山町へUターン&Iターン。2001年に夫婦で就農しトマト栽培を始め、2004年にはイチゴ栽培を始める。
伊予市中山町いちご狩り観光農園ビューファーム内3号棟くぼなか農園
Instagram:https://www.instagram.com/kubonakanouen/
四季折々の里山の恵みが豊かな伊予市中山町。そんな中山町でトマトとイチゴを栽培しているのが、窪中良樹さんと千恵さんご夫妻です。窪中さんご夫妻が営む「くぼなか農園」で作られたトマトは地元の人のみならず、ふるさと納税品でも評判の一品。イチゴは数多くの品種を栽培しており、シーズン中はイチゴ狩りスポットとしても大人気です。就農されてから20年以上になる窪中さんご夫妻に、農業への熱い思いについてお聞きしました。
美味しく、たくさん!
窪中さんの理想は『美味しいものをたくさん作ること』。味はもちろん、量もたくさんつくることで、一人でも多くの人に美味しいものを届けたいと考えています。「理想が高い、無理だと言われることもあります。それでも諦めたら終わりだと思っているので、失敗しながらでも挑戦し続けています」と窪中さんは力強く語ります。ご夫婦でお互いに協力しながら、試行錯誤を繰り返し、毎年色々なことにチャレンジしているそうです。
理想を目指す熱意はイチゴの品種の数からも伺えます。2024年1月時点で「くぼなか農園」では6品種のイチゴを栽培しています。「品種を増やせば増やすほど管理は大変になります。たくさんの品種を試しましたが、病気に弱かったり、中山町の環境に合わずに育たなかったり、味が安定しないこともありました。それでもお客さんに喜んでもらいたい、色々な味のイチゴを楽しんでもらいたいと思い、品種を増やしていきました」とのこと。皆さんも自分が好きなの味のイチゴを見つけてみてください!
次世代の農家を育てる
就農し始めた最初の数年は右も左も分からず、大変苦労したという窪中さん。今後の目標についてお聞きすると、「これから農業をしてみたいという次世代の若い子を受け入れて、しっかりと教えて育ててあげたいと考えています。まだまだ力不足ですぐにはできませんが、土地や収入や経験のことを心配せずに、安心して勉強しながら若い子が農業を始めることができる環境を整えることが今後の目標です」とお話ししてくださいました。
厳しくも楽しい世界
農業の世界について窪中さんは、「自分たちだけでなく、お客さんにも感動してもらえる作物が作れることが1番の楽しさですね。特にイチゴ狩りは直接お客さんの笑顔が見れるので嬉しいです。美味しかったら覚えてもらえて、また来たいと思ってもらえる。厳しいこともあるけれど、やりがいのある楽しい世界です」と笑顔で語ってくれました。
『美味しいものをたくさん作る』という理想に向かって、窪中さんご夫妻の挑戦はこれからも続きます。
取材:TAMA