本を通して人と人がつながり、仲間が集まる
2025.01.29

PROFILE
岡田 有利子さん(おかだゆりこ)
いよ本プロジェクト代表。図書館勤務を経て、2019年より「いよ本プロジェクト」をスタート。「本とつながる、本を通して人と人がつながる」という思いのもと、主に「交流会(紹介型読書会)」「古本交換会」「私設図書館『ビブリオAA』」「いよし百冊物語」の活動を行っている。
2024年11月に発行されたばかりの「いよし百冊物語2」。この本の発行者は、いよ本プロジェクトの代表である岡田さんです。2023年に発行された第一弾の「いよし百冊物語」の大好評を得て、すぐに「いよし百冊物語2」の企画が生まれたといいます。この本を発行するに至った経緯や、いよ本プロジェクトをスタートさせたきっかけについてお話を伺いました。

たくさんの人の好きな本を伝えたい
2019年に岡田さんが個人で立ち上げた「いよ本プロジェクト」。この事業に一番新しく加わった活動が、約100名の方が好きな本を紹介している「いよし百冊物語」です。この「いよし百冊物語」は、「いよ本プロジェクト」が定期的に開催している「交流会」の中の1つの企画、本を持ち寄って互いに紹介するコーナーが本になったもの。「この企画では、テーマを決めて参加者(10〜15名)に好きな本についてお話をしてもらっていますが、もっといろんな人の好きな本を紹介したくて、『いよし百冊物語』の制作を思いつきました。」。第一弾の時は補助金を利用したものの、第二弾はクラウドファンディングを活用。「第一弾では、たくさんの関係者の方に協力してもらったこともあり、完成した時にお披露目会を各所で行ったんです。その時に、『もし第二弾があるなら』と原稿を書いてきてくださった方がいました。これがすごく嬉しくて、『第二弾も作りたい!』とその場で思いました(笑)」。クラウドファンディングでは、60万円の目標金額を大きく上回る、70万円以上の支援が!

もっと自由にのびのびと本と関わってほしい
図書館で働いていた岡田さん。「大好きな職場でしたが、もっと気軽に人と本が触れ合える機会を作りたいと思い、『いよ本プロジェクト』をスタートさせました。2019年1月に個人で立ち上げ、その年の8月には、私設図書館『ビブリオAA』が完成しました」。そして、ちょうど1年後の2020年1月に団体として組織化。スピード感のある展開でも、困難はなくむしろ楽しみながら進められたと岡田さんは話します。

「図書館を辞める時、『辞めるからには、やりたいことをとことんやるぞ!』と意を決してスタートさせました。本当に純粋な思いだったので、たくさんの方が協力してくれたのかもしれません」。ビブリオAAでは、おしゃべりも飲食も自由!本は高尚な趣味ではなく、とても日常に近いもの。「漫画だって絵本だってカタログだって、本は本です」と物腰柔らかに、でも本と人への思いは熱く!活動についてお話してくれました。


私設図書館ビブリオAA
愛媛県伊予市上三谷甲3896-1
公式HP
入館料:200円(※高校生以下と保護者は無料)
開館時間:14:00〜18:00