ますます伊予市特命スポーツ大使

２０２４年３月６日、元Jリーガーの西田剛さんが、スポーツの力で伊予市の魅力や情報を発信する「ますます伊予市特命スポーツ大使」に就任しました。
愛媛ＦＣで８年間プレイし、惜しまれつつも引退した２０２１年。長年お世話になった愛媛に恩返しがしたいという思いと、伊予市との縁が繋がったことが、この伊予市で活動するきっかけになったそうです。
現在は、地元鹿児島でもサッカースクールを経営しており、地元と伊予市を拠点に、地域発展に貢献するため活動しています。

前向き思考

自身の性格について「本当に負けず嫌い。ポジティブ思考で常に前向き。不都合も良いように考える癖がある。」と分析します。
母にはポジティブ過ぎて「あなたって幸せだね」って言われたことがあるとか。
ただ、「適当なところもあって抜けていて周りに迷惑かけてしまうこともあって。周りの人たちに支えてもらい今までやってこられた」と感謝の気持ちを強く持っていました。

原点

３人兄弟の末っ子に生まれた西田さん。サッカーを始めたのも、負けず嫌い精神が育ったのも兄たちの影響が大きいと言います。「しょっちゅう兄弟喧嘩をしていたので、負けず嫌い精神が育ち強く根付いたのでは。」とのこと。
同級生はもちろん、年上の人にも絶対に負けたくなかったと言います。

ターニングポイント

幼少期の西田さんにとってプロは遠い存在、プロになりたいなどの意識はなかったそうですが、中学校の時に在籍していたサッカーチームが県で３位になったことが転機となり、サッカーの道へ進むことを決意。
その後は当然、競争も激しく、実力も上の選手がたくさん。ここで西田さんの情熱と幼少期に培われた負けず嫌いが生きたのでしょう。
「覚悟を決めて自分から飛び込んだ世界、自分はこの道で生きていくと決めた。だから練習時間、意識、取り組む姿勢など誰よりも上に行くため努力し、自分を追い込んだ。」と言う西田さん。
持ち前の明るさと惜しまない努力、そしてその前向きな姿勢が、プロまでの全カテゴリーでキャプテンを務め、活躍した要因だろうと感じました。

セカンドキャリア

現役中に引退後のことについて考えていたか聞いてみました。
「基本的に、現役中はサッカーが中途半端にならないよう競技生活に集中していましたが、意識していたこととして、人との付き合い、特に同業者ではなくスポンサーや経営者など異業種の方たちとの繋がりを意識していました。そのおかげで、他業種の厳しさや実態など自分の知らない世界を知れ、たくさんの縁が出来、たくさんの繋がりが出来ました。」この、意識して築いた繋がりが、伊予市との縁を結び、この伊予市で活動することに繋がってくれたのだととても嬉しく思いました。

伊予市の魅力

伊予市の印象を尋ねました。
「立地が良いですよね。空港は近いし、駅もあって、発展していくポテンシャルはすごくあると思います。特に海、ビーチが魅力。ビーチスポーツが出来る環境が良いですね。その環境を利用しＰＲすることが出来れば良いですね。」と今後の活動についてプランも練っていそうです。
西田さん曰く、もともと田舎が好きなんだそう。なんとなくのんびりしていて地元曽於市と、伊予市が似ていると感じたとか。また、「伊予市と関わる中で、サッカー以外の人と交流することが多くなり刺激を受けていて新鮮。来て良かった。住みたい」とも。
西田さんにおすすめの場所を聞いてみました。「ここです（ふたみ潮風ふれあい公園）。」と即答。意外と知られていないことに、景色もすごく良いのにとびっくりしていました。

ささえる。

西田さんが代表を務める㈱ＳＡＳＡＥＲＵの理念は『スポーツが持つ無限の可能性を活用し、「子供」「アスリート」、そして「地域」の未来に貢献する』
現在まで数々のスポーツスクールやイベントを開催し伊予市を盛り上げるためのきっかけづくりをしています。ちなみにふたみ潮風公園で開催しているサウナイベントもその一つ。
「ネット社会の今の時代、子供たちが得る情報量は多すぎる。しかも動画やゲームも面白い。自分が子供のころにはなかった。それがサッカーに打ち込む環境としてよかったと思う。自分の経験を活かして、スポーツの力で子どもの育成やスポーツにのめりこむきっかけを作りたい」と意気込みます。

周りに支えられてここまで来たと語る西田さん。社名にも思いが込められているのでしょう。取材中も感謝の言葉と「ささえ」、「縁」、「繋がる」というワードが端々にたくさん出てきました。常に謙虚で前向きな姿勢と明るく気さくに話してくれる姿は印象的でした。
繋がりを意識している西田さんだからこそ伊予市とつながったのだと思います。西田さんと伊予市のこの縁が伊予市の魅力を広く知ってもらうきっかけになりそうと自然と期待が膨らんでしまいました。西田さんの今後の挑戦に注目です。

取材：かっちゃん

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