地域に求められ、愛されるパン屋
2023.10.31
PROFILE
伊藤洋一(いとうよういち)・典子(のりこ)
夫の洋一さんは愛知県、妻の典子さんは埼玉県の出身。2013年に双海人主催の「いなか子育て体験ツアー」に参加したことをきっかけに伊予市に移住を決める。子どもたちの意見を尊重しながら、1年半の時間をかけて移住の準備を行い、4人の子ども達と共に2015年7月に移住。移住後は、「ぱんや107」をオープン。地域の方にも遠方の方にも人気のパン屋として、日々営業を行う。
ぱんや107
愛媛県伊予市双海町上灘甲4051-1
050-3636-8981
https://bakery107.tumblr.com/
営業時間:10:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日:月曜日と第2・第4日曜日
双海町翠地区、辺り一面を山々に囲まれた場所にある小さなパン屋さんが、「ぱんや107」です。古民家を改装し、夫婦ふたりで営んでいます。「ぱんや107」の107は、移住前に家族が住んでいたマンションの部屋番号。小さなパン屋さんですが、開店から早い時間には30種類以上の焼きたてのパンが並びます。
ここで暮らしていきたい!
自然豊かな地域で生まれ育った夫婦は、地方での暮らしを希望していました。5~6年かけて移住先を探す中で、出会ったのが伊予市双海町翠地区。豊かな自然と、地域の方々の優しさに触れたご夫婦は、第一印象で「ここに移住したい」と感じたと話します。「この地域にはパン屋さんがなくて、焼きたてのパンがなかなか食べられない」という地域の方の声がヒントになり、一念発起してパン屋を開業することに。移住の準備を行いながら、洋一さんはパンの勉強をスタートさせました。
地域の人に受け入れられ、応援されて
移住した1ヶ月後にはパン屋さんをオープンすることにしていた伊藤さん夫婦。しかし、開業準備が忙しく、ほとんど店の告知をしないままオープン当日を迎えてしまいました。「もしも、誰もお客さんがこなければ、みんなでこのパンを食べよう」そう家族で話していたと言います。しかし、お店を開けると、そこにはたくさんのお客さんが!「地域の方たちが、パン屋さんをオープンすることを口コミでお知らせしてくれていたんです。中には、当時まだ幼かった子どもたちの面倒をみてくれる方まで。当時のことを思い出すと、未だに涙がでます」と典子さん。
帰る場所としてのパン屋を目指して
「開業から9年目。開店時から応援してくださるお客様が成長したお子様を連れて遊びにきてくださると、お子様たちの成長を一緒に楽しめて嬉しくなります。『ぱんや107のぱん、食べたいな』と懐かしい気持ちで来店してもらえるようなお店になれたらと思います」と夫婦は笑顔で話します。
移住に関する相談
「いよりん」では、本市の暮らしの情報を集約し、相談者にワンストップで提供しています。
移住を検討されている方や少しでも興味をお持ちの方はお気軽にお問合せください。
愛媛県伊予市移住サポートセンター「いよりん」
〒799-3114 愛媛県伊予市灘町123
まちの縁側『ミュゼ灘屋』内
JR伊予市駅・伊予鉄郡中港駅より徒歩3分
サポートする地域団体のご紹介
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伊予市中山町 佐礼谷地区
昭和の風景が残る山間集落
松山市(県庁所在地)や空港からのアクセスがよい当地区は、田園風景や古い農業倉庫など懐かしい風景が残る集落。中山栗や佐礼谷ゆずこしょうなど特産品も多く、就農目的やIターンのファミリーや、定年退職者などが移住しています。移住体験施設の開設も計画中です。
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伊予市 郡中地区
歩いて暮らせる郡中まち暮らし
生活施設が集中し車がなくても安心して暮らせる中心市街地でありながら、海・山・里の新鮮な食材と豊かな自然環境が揃っています。市の第3セクターである「まちづくり郡中」では、移住を希望される方に、まち案内や住宅見学などを行っています。
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伊予市双海町 双海地区
愛媛県内最古の木造校舎で学ぶ
瀬戸内海と豊かな里山が背中合わせになり、傾斜地を利用して柑橘をはじめ多くの果実が生産されている地域です。まちづくり学校 双海人(ふたみんちゅ)では、児童数の減少に危機感を抱き「学校を守れ」を合言葉に移住の受け入れを行っています。