JICA実習生のおすすめ ~双海町の歴史とロマンに満ちた山 本尊山~
2024.07.25
令和5年度からスタートした、JICA海外協力隊が赴任前訓練として伊予市の地域づくり活動に参加する「JICA海外協力隊グローカルプログラム」。 JICA海外協力隊グローカルプログラム実習生の方には、訓練期間中に伊予市のおすすめについて投稿していただきました。
今回は、体育の分野でパラオに派遣予定の『古畑 晴美(ふるはた はるみ)』さんのおすすめをご紹介します。
本尊山ってどんな山?
伊予市の自然と聞けば、美しく穏やかな伊予灘を真っ先に思い浮かべる方が多いかと思いますが、伊予市には海だけでなく山もあります。
JICA海外協力隊グローカルプログラムの実習期間に市内の山を巡りました。特に印象的だったのが、「展望台から市内を一望できる谷上山」「360度の眺望がある権現山」そして、「双海町灘町5丁目で大事にされている本尊山」。
本尊山は、ふたみシーサイド公園から間近に見える山。実はこの本尊山、山好きの人たちにとっては魅力の多い山。道がわかりやすく短時間で登れるもののコースに変化があり、30分も登れば「天空の鳥居」、「頂上からの伊予灘や松山方面のパノラマ」などの絶景スポットが待っています。遠くから足を運ぶ登山者もあり、登山者の間ではSNS上にもよく挙げられる山なのです。
※本尊山(標高187M)
登山道の整備
そして、登山道やその周囲の整備を定期的に行っているのが双海町5丁目公民館の皆さん。定期的に草刈りや補助ロープの安全を確認するなど、皆さんで登山者の安全のために汗を流してくださっています。そのおかげで、登山口である天一稲荷神社周辺の穏やかな景観の中から登り始めることができ、竹や草が刈られた登山道は実に歩きやすく安全に保たれています。
「トトロの道」
整備作業をする方から、こんなことを聞きました。
「初めは伸びた竹を刈って登山道をもっと広げようと思っていたけど、竹林の中の細い道がSNSで“トトロの道”って言われて、道を広げられなくなったんですよ(笑)」
本尊山を大事に思いながら整備されているのがわかりました。
※背の高い竹の中の道はトトロに会えるかも?
歴史ある本尊山
標高187Mの山頂にはかつて由並本尊城があり、東西方向には今も多くの郭(くるわ)や堀切の跡などがあります。本尊山の特異な山容は攻められにくく守りやすいものだったとも言われています。歴史のある本尊山はまさに地域のシンボル的な山。ぜひ、たくさんの方に登ってほしい山です。絶景が待っています!
頂上からのパノラマ
本尊山データ 標高:187M コース:天一稲荷神社 →本尊山 →天一稲荷神社 距離:1.2Km 標準タイム:1時間 |
JICA実習生プロフィール
名前:古畑 晴美(ふるはた はるみ)
在住地:東京都
任国:パラオ共和国
職種:体育